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Treasure of East Asia
Treasure of East Asia

Treasure of East Asia

東南アジアの国宝、道具類

 

貝葉写本/貝多羅葉/バイ・ラーン/ロンタール

東南アジア諸国

貝葉とは、貝多羅葉の略で貝多羅ともいう。貝葉は多羅樹(掌状葉のヤシの一種)の葉でこれに書写した記録や経典をも意味する。古代インドや東南アジア諸国では、紙のなかった頃からこの仲間のヤシの葉に経典などを鉄筆で刻んだ後墨をつけて拭き取る手法で書写していた。

 

5種の神器

タイ

※画像左はミニチュア
五種の神器(เบญจราชกกุธภัณฑ์)は、タイ国王の王権を象徴する物で、日本の皇室における三種の神器に類似する。国王の即位時に着用され、以下の5項目がそれである。

プラマハーピチャイモンクット(大勝王冠、金製)
プラセーンカンチャイシー(短剣)
ターラプラコーン(短い杖、ナンバンサイカチ製)
ワーラウィーチャニー(団扇(ヤシの葉)と払子(ヤクの尾の毛))
チャローンプラバート(スリッパ、金製)

五種の神器の多くは、タイとしばしば敵対して侵攻したカンボジアに起源を持つと考えられている。ラーマ2世の時代には神器は全部で七種あったが、ラーマ7世の時にチャット(傘)とプラセーンダープ(刀)が廃止され現在の物となった。

 

Kris/クリス(短剣)

インドネシア

武器と精神的なオブジェクトの両方であるクリスは、魔法の力を持っていると考えられている本質または存在を持っていると見なされることが多く、いくつかの刃は幸運を持ち、他の刃は悪いものを持っています.クリスは、魔法の力を持つお守り、武器、神聖化された家宝 (プサカ)、宮廷兵士の補助装備、儀式用の装身具、社会的地位の指標、英雄主義の象徴などの表示に使用されます。 超自然的な力と並外れた能力を持つ伝説のクリスは、エンプー・ガンドリング、タミン・サリー、セタン・コーバーなどの伝統的な民話で言及されました. 以前は刃にヒ素などの毒を注入していた。

クリスは特別な儀式で着用され、家宝の刃が世代を超えて受け継がれました. 男性と女性の両方がそれらを着用する可能性がありますが、女性用のものは小さいです.

クリスメーカーは武器を鍛造するだけでなく、ブレードに神秘的な力を吹き込むことができる古い儀式を実行しました. このため、クリスは善悪のいずれかの霊の器である可能性があるため、ほとんど生きていると見なされます。伝説によると、クリスは自分の意志で動き、意のままに個人を殺しました。一部のクリスは、マスターに本名を呼ばれると直立すると噂されています。

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Pekinangan koleksi/ペキナンガン容器(噛みタバコ)

インドネシア、アジア各地

左下は檳榔(ビンロウジ)と呼ばれる噛みタバコに使われる種子。ビンロウジを細く切ったもの、あるいはすり潰したものを、キンマ(コショウ科の植物)の葉にくるみ、少量の石灰と一緒に噛む。しばらく噛んでいると、アルカロイドを含む種子の成分と石灰、唾液の混ざった鮮やかな赤や黄色い汁が口中に溜まる。この赤い唾液は飲み込むと胃を痛める原因になるので吐き出すのが一般的である。ビンロウの習慣がある地域では、道路上に赤い吐き出した跡がみられる。しばらくすると軽い興奮・酩酊感が得られる。

ビンロウジは古来から高級嗜好品として愛用されてきた。ビンロウジとキンマは夫婦の象徴とされ、現在でもインドやベトナム、ミャンマーなどでは、結婚式に際して客に贈る風習がある。

インドネシアのいくつかの島では、メンギナンは生きている人だけに提供されるのではなく、死者の霊を葬る儀式や伝統的な儀式で先祖を供養する際にも扱われる。檳榔子(びんろうじ)と檳榔子(びんろうじ)は、防腐剤、嗜好品として重宝されている。

 

Lau Witikau

インドネシア

伝統的にlau witikauは、スンバ王室の母親によって結婚前に娘のために作られた花嫁のトラソーに含まれています。 結婚式や葬式の際の家族間の贈り物として使用された後、ラウ・ウィティカウの究極の使用は、亡くなった王室の体の上部を包むために使用される最も外側の織物と同じです。 ビーズのモチーフは、マラプの祖先の精神を描いています。 マラプはスンバの人々の動物的な宗教です。

 

Mamuli

インドネシア

マムリは、インドネシアのスンバ島に住むスンバ族の貴金属の装飾品です。それらは西スンバ族の巨石社会、例えばアナカラン社会に見られる。マムリの装飾は、女性の性器を表す形をしており、女性が命を与える者であることを象徴しています。マムリは、スンバの最も重要な貴金属の貴重品であり、重要な交換儀式で役立った家宝と見なされています。

マムリは常に貴金属の貴重品であり、通常は金または銀でできています。スンバの神話では、貴金属は天体起源であると信じられています。金は太陽が沈むと地球に沈着し、銀は月の沈みや星の動きに由来します。

また、マムリは神聖な遺物と見なされており、通常は氏族長の宝物庫に保管されています。彼らは先祖の霊とコミュニケーションをとるための強力な遺物と見なされています. マムリスの力は見物人を殺したり、自然災害を引き起こしたりすると信じられているため、マムリスがコンテナから取り出されることはめったにありません。副葬品として、マムリは魂を死者の地に連れて行きます。

 

Wayang Kulit

インドネシア

ワヤン・クリ(Wayang Kulit)とは、主に中部および東ジャワで発達した、人形を用いた伝統的な影絵芝居、またそれに使われる操り人形のことである。ワヤンの語源は、霊魂、神、全能の神に向かうという意味の「マ・ヒャン」である。人形を操る人をダランと呼ぶ。芝居はヒンドゥー寺院での祭りなどで行われ、インドの古代叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などが主な演目である。人形遣いは、ケリールという白い布で作った屏風の後ろで影絵を演じ、その後ろに電灯や石油ランプ(ブレンコン)を照らして、屏風の向こう側にいる観客に、ケリールに落ちる人形の影が見えるようにするのである。10世紀には既に演じられていたことが記録されている。ワヤン(Wayang)は影を、クリ(Kulit)は皮を意味する。

 

ガムラン音楽

インドネシア

「ガムラン」とは古代ジャワ語の「たたく、打つ、つかむ」等の意味を持つ。元来はインドネシア、ジャワ島中部の伝統芸能であるカラウィタンで使われるサロン (saron) やゴン (gong) などの伝統楽器のことであった。 また、打楽器以外にも、古代詩を朗詠する歌もガムランの重要な要素となっている。

ガムランは二極対立的なインドネシアの宇宙観を反映した音楽構造をもっている。例えば、AのパートとBのパートを組み合わせると、Cという本来の旋律が浮かび上がる。このガムランの基本的な演奏技法をコテカン(kotekan)といい、ほぼすべての楽器に及んでいる。ヤープ・クンストはこうした二元論的なインドネシア音楽の基本構造を指して「コロトミー構造の音楽」と名付けた。ガムランは16もしくは32ビートで上記のように対になって演奏されるが、調律されていない2つの楽器の微妙なずれによって生まれる音のうねりをオンバ(ombak)といい、ガムランの聴きどころとされている。

ガムランボール
伝統楽器ガムランの音を再現したものが「ガムランボール」です。それゆえガムランボールの音色は神聖で「邪気を払ってくれる」と言われています。ガムランボールの丸い形も神が宿る「月」を表しており、モチーフも海、星、月、花などの神聖な自然からデザインされています。また、ガムランボールは別名「ボラ・ミンピ(ドリーム・ボール)」とも呼ばれており、身に着けていると「願い事が叶う」「幸運を呼ぶ」と伝えられています。

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